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ANAグループの国際物流企業OCS、日本の名産品を海外へ。日本発越境EC輸送サービスに参入

2021.09.13

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コロナ禍における巣ごもり需要の高まりとライフスタイルの変化による越境ECの市場規模の拡大に伴い、株式会社OCSがANAグループとして初めて、国内外の輸送網を活かした日本発EC輸送に参入する。ANAの航空ネットワークを積極利用することでアジアを中心としたグローバルネットワークの更なる強化を構築してきた国際物流企業が、ANAグループの国内線ネットワークを利用し、世界中の消費者から注目される「メイドインジャパン」の名産品を、日本各地から海外へ届けることを可能にする。

9月15日より、越境EC輸送に特化した新サービス「 iEC(International E-Commerce)」の販売を開始。まずは韓国・台湾・シンガポールへの配送をスタートし、年度内には越境EC需要の旺盛なアメリカ・ヨーロッパ、その後中国などへ対象エリアを順次拡大していく。現在は海外から日本へ向けてのみ取り扱っている越境EC輸送を双方向にすることで、今年度中に取扱量を現在の約3倍に増やす狙い。

この新サービスでは、各種WEBサービスとの連携を実現することで、煩雑な海外輸送を簡単なステップで始めることができるようになる。送料に関しては燃油サーチャージなどを含めたシンプルな料金体系にプラスして、ロジスティクス等の顧客のニーズに沿ったオプション追加も可能。対象荷主は法人に限られており、発送日数は通常3日から5日としている。なお、食料品や危険品などの制限品の取扱いは行わない。

OCSはこれまでもANAグループの強みを活かし、ドア・ツー・ドアのサービスからフォワーディング、ロジスティクスまでをワンストップで提供してきた。この新サービスで、今まで培ってきた経験を活かし日本企業の品質を世界にいち早く、確実に届けていくとしている。

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