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持続可能な観光地トップ100選2021、豊岡・与論島など12カ所選出。昨年比2倍に
2021.10.06
2021年で7回目となった「世界の持続可能な観光地トップ100選」が、オランダを拠点とする国際認証団体、グリーン・デスティネーションズ(Green Destinations)より発表された。日本からは、奄美大島、阿蘇市、釜石市、京都市、長良川流域、七尾市と中能登町、那須塩原市、ニセコ町、佐渡市、小豆島町、豊岡市、与論島の12カ所が選出された。2020年、日本からは6カ所選出されたが、今年はその2倍になった。世界中からリストアップされた100カ所のうち1割以上を日本の地域が占めることになる。釜石市は2018年から4年連続で、京都市、ニセコ町は2020年に続き2年連続でトップ100入りした。
グリーン・デスティネーションズは、世界持続可能観光協議会(GSTC)が設けた持続可能な観光国際指標の、国際認証団体の1つ。GSTC認証獲得には6段階のステップクリアが必要で、「TOP100選」は最初のステップ。選出には、国際基準100項目から15項目を満たすことが条件で、中長期的な観光地戦略や文化財の保護などが項目となっている。各項目に取り組んだ観光地がレポート提出、高評価を得ると入選となる。グリーン・デスティネーションズのサイトには各地域の取り組み内容と成果が詳細に公表されている。
選出された観光地は、ウェブサイト「Good Travel Guide」の掲載へ招待され、持続可能な観光地経営に取り組む責任感ある旅行先として、そのストーリーや地域の楽しみ方などが紹介される。今回の選別に関し、特に条件とされたのはそのクオリティ、他の観光地への移転可能性、そして何よりも革新性が評価の対象になったという。前例のない世界的パンデミックで世界中の観光業は大きな混乱に陥ったが、今こそ協力し他者から学び、ここに挙がったレジリエントな地域を讃える時だとしている。
2021年のTOP100の目的地は、「サプライチェーンのローカライズ」「サプライチェーンの脱炭素化」「観光のリセットと回復」「環境と気候」「文化とコミュニティ」「自然とエコツーリズム」の6部門に分けて発表された。
今回新しく選出された日本の地域は、コウノトリの保全に力を入れる豊岡市、トキの生活環境を妨げない共存方法を打ち出す佐渡市など地域特有の生態系を守る姿勢や、1000年続く阿蘇山麓の草原を創造的に活用する阿蘇市、ごみ拾いやサンゴ礁の保全などを観光に組み込む与論島、長良川の清流に育まれた匠の技に着目した長良川流域などが挙げられる。
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