インバウンドニュース
1000年後の京都を守るため、サステナブルツーリズムを更に強化。京都市観光協会コンセプトとロゴ発表
2021.11.24
京都観光行動基準(京都観光モラル)を策定するなど、京都市と共に京都観光に関わる事業者や観光客に対し、持続可能な観光推進の啓発を行ってきた公益社団法人京都市観光協会(DMO KYOTO)が、「Kyoto Sustainable Tourism」というコンセプトと、賛同する事業者が使用できるロゴマークを作成した。
同協会は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により落ち込んだ観光需要の早期回復と、持続可能な京都観光のためには、環境や社会への影響を考慮した観光スタイルであるサステナブルツーリズムや、「心の健康」と「観光」を組み合わせたWell-beingツーリズムを重視している。新型コロナウイルスの感染拡大で孤独感やストレスを抱える人が増える一方、ワクチン接種が進み、域内観光促進事業の開始など観光復活に向けての動きが見え始めた。そんな中「京都が世界に誇る“おもてなし”とは、相手のためだけの行為ではなく、市民生活や環境にも配慮し、京都の魅力を未来につなげる行為」と盛り込んだ、今後の観光資源開発や商品開発に関わるコンセプトを発表した。
また、京都は昔から、地域文化生活文化を大切にしながら自然からの賜りものを最大限に活かす知恵を磨いてきたことや、限りある資源を大切に使う方法や環境負荷の少ない調達をすることは、本来京都の得意分野であることに言及し、「いにしえの知恵だけでなく、先端技術やデータサイエンスなどを活用しながら、京都は京都らしく世界中の旅人をお迎えしようではありませんか!」と呼びかけている。
京都の観光関連事業者がロゴマークを広く使用することで、サステナブルツーリズムのコンセプトの周知と、次の1000年も京都が京都であり続けるための機運醸成につなげたいとしている。ロゴマークは京都市観光協会のサイトからダウンロードできる。
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