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★なぎなた、座禅、歌舞伎等の日本文化体験・発信で訪日客誘致

2018.03.12

自治体や企業は、訪日客誘致を視野に入れた日本文化の発信や体験を積極的に行っている。外国人はもちろんのこと、日本人にとっても日本の伝統文化を再認識する良い機会となりそうだ。

兵庫県伊丹市は、訪日客向けのPR動画「伊丹で体験 伝統的な日本文化」をYouTubeで公開した。動画にはオーストラリア人とスイス人の旅行者が登場し、趣のある街並みを散策しながら、なぎなた、剣道、日本酒試飲、鏡開き、茶道体験を通して日本文化を紹介する。また、動画配信以外にも、訪日客向けの日本文化体験予約サイト「Attractive JAPAN」内に特設ページを設け、「なぎなた体験90分5166円」など、実際に体験できるプログラムを販売。同市は、大阪(伊丹)空港の国際便復活を目指しており、訪日客を誘致するための情報発信と環境整備を進めている。

滋賀県大津市にある円満院では、行政や観光業の関係者ら約30名を招いた日本文化体験プランの実演が行われた。平安時代に創建された同院は、歴代皇族が入室した門跡寺院で、昨年から外国人旅行者や宿坊の宿泊者を対象に有料の文化体験(2時間30分4000円)を提供している。今回の実演企画では、座禅や扇を投げて的に当てる「投扇興(とうせんきょう)」の説明や、茶道体験が行われた。

サンリオピューロランドでは10日、新作ミュージカル「KAWAII KABUKI ~ハローキティ一座の桃太郎~」が開幕した。ハローキティが歌舞伎座一座の座頭に扮し、おなじみのサンリオキャラクターたちも登場。松竹が監修した同作は、国際的に人気があるサンリオキャラクターと日本の伝統芸能が融合した参加型のショーで、サンリオファンのみならず外国人誘致も視野に入れているという。

(やまとごころ編集部)