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vol.5:インバウンドに取り組む企業とのネットワークを構築するための3ステップ

2018.05.10

前回は、外国人旅行者を考えるにあたって、絶対にしてはいけない過ちについて紹介しました。今回は、インバウンドで欠かせない「連携」についてお伝えします。

 

インバウンド業界ではどれだけ他企業と連携できるかがカギを握る!

私たちが自社の施設やエリアに来てほしいと思っている外国人の中には、日本のことをほとんど知らないという人も多くいます。例えば、世界中から観光客が押し寄せるフランス、パリ以外の都市をいくつ言えるでしょうか。思い浮かぶのは、せいぜい片手で数えられるほどだと思います。日本を訪れる外国人の日本に対する認知度はそれよりも低いかもしれません。

さらに、外国人が日本を訪れて経験したいことは多岐に渡ります。おいしい日本食を食べたり、日本の歴史や文化を楽しんだり、買い物を楽しんだり…。そのような外国人に向けて、自社の施設だけでPRをしても、訪れたいと思わせることは難しいでしょう。

一社単独ではできないことでも、複数の組織やエリアと連携することで、出来ることの幅が広がります。そのためにも、インバウンドに携わる企業が集まる場に足を運び、ネットワークを構築することは必要不可欠です。

それでは、どのように他企業とネットワークを構築すればよいのでしょうか。具体的な方法を紹介します。

 

他企業とのネットワーク構築のためにできること3選

1)セミナーに参加する

地方自治体や民間企業など、様々なプレイヤーがインバウンド関連のセミナーを開催しています。セミナーの内容を聞き、講師の方と情報交換するだけでなく、参加者とも情報交換してみましょう。インバウンドへの関心が高い方ばかりです。ぜひ、隣の席の方に声をかけて名刺交換してみてください。また、やまとごころでも、定期的にセミナーを開催しています。私たちは、参加者同士の交流を促進するためにも、セミナー後に交流会も行っています。ほかにも共催セミナーや他社セミナーも掲載しているので、興味があるセミナーにぜひ足を運んでみてください。

 ▼やまとごころセミナーはこちら
https://yamatogokoro.jp/event/

2)観光・インバウンド関連の団体に加盟する

ネットワーク構築には、観光やインバウンド関連の団体に加盟することも大切な要素です。特に、インバウンド関連の団体で、ぜひ押さえておきたいのが日本政府観光局(JNTO)です。JNTOは、世界20か国地域、22都市に海外事務所を持ち、訪日旅行のプロモーションやマーケティングを行っているため、JNTOの会員になることで、インバウンド事業の様々なサポートが受けられます。

観光分野については、全国的な観光関連の団体として様々な事業を展開する(公財)日本観光振興協会や、地域ごとに観光協会や、国際会議・商談会などの誘致を取り扱うコンベンションビューロなどもあります。

これらの団体に加盟していなければ、ぜひ加盟を検討してみてください。

3)JNTO振興フォーラムに参加する

 世界各地の最新訪日インバウンド市場の動向を伝えることを目的にJNTOが開催するフォーラムです。JNTOの賛助会員/会員に加盟した人が参加できるこのフォーラムは、以下の3つの特徴があります。

1.海外で訪日プロモーションを手がける事務所長や、テーマ別の講演を聞けるため、最新トレンドを知れる。
2.市場別の個別相談会があるので、自社のターゲットに対する課題についてアドバイスをもらえる。
3.B to B企業PRデスクで、課題を解決するための各種インバウンドサービスとのマッチングができる。

最近は年に2回、9月と1~2月にかけて、東京で開催されていますが、2017年からは大阪でも開催がスタートしました。

インバウンドの最新動向を知れるだけでなく、インバウンドへの興味関心が高い企業が多く集結するので、情報交換やネットワーク構築の絶好のチャンスです。ぜひJNTOの会員になり、参加してみてください。 

 

ここまで5回にわたり「インバウンドマーケットを知る」について紹介してきましたが、次回からは、より具体的に「自社と自社を取り巻く環境を知る」ための方法を解説していきます。

 

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