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★JAL、成田で農業事業へ参入 訪日客取り込み視野に体験型施設を開園へ

2018.05.28

日本航空株式会社(JAL)と株式会社和郷が、共同出資会社「JAL Agriport」を設立し、千葉県成田市での農業事業へ参入する。

JAL Agriportは、2020年に体験型農園施設を開園する。農園では、いちご狩りや苗植えなどの農業体験施設、飲食店や野外バーベキュー、直売店などのサービス施設を設置。収穫農産物を加工してのプライベートブランド商品の販売といった農産物卸売り事業にも参入する。生産そのものだけでなく、販売やプロモーション等による農業6次産業化を図り、農業の高付加価値化に寄与することを目指す。

共同出資会社設立は、近年増加する休農地を、観光農園として活用することによる地域活性化、2020年に移転開設を目指す新生成田市場を農林水産物の輸出起点としても盛り上げること、成田市のエアポート都市構想の実現を通じた観光振興などの実現を狙いとしている。

近郊の訪問客だけでなく、空港を利用する国内外の訪問客や2020年に向けて増加が予想される訪日外国人旅行客のアクティビティも担っていく。この共同事業により「観光」「農業の6次産業化」「インバウンド」等、今の日本にとって重要なキーワードを結びつけ、空港・周辺地域・航空会社という3者の新たな関係性を築いていく方針だ。

今後は、対象農作物や規模の拡大、協業プレーヤーの拡充、加工品商材の拡大を進め、7〜10年後には空港・周辺地域・航空会社の3者の特徴をいかしたビジネスモデル(成田空港モデル)の構築と、世界展開を目指していく考えだ。

(やまとごころ編集部)