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★大阪にインバウンド向け施設が登場「コト消費」のニーズ視野に

2018.06.14

訪日客のニーズが「コト消費」へとシフトする中、大阪ではインバウンド誘致を視野に入れた交流施設と商業施設が相次いで開業する。

6月1日には、食とエンターテインメントの情報発信&交流拠点をテーマとした施設「道頓堀スクエア」がオープンした。道頓堀商店街とJTBの連携による取り組みで、訪日客を中心とした観光客向けの交流拠点としてサービスを提供する。場所は道頓堀の中心に位置する中座くいだおれビルの地下1階で、カフェ併設のインフォメーションセンター「TONBORI BASE Cafe&Info」と、お笑いやミュージカルが楽しめる3つの劇場「道頓堀ZAZA」で構成。
TONBORI BASE Cafe&Infoでは、道頓堀の飲食店やエンターテインメント情報に加え、歴史や文化に関する情報や、大阪キタ・ミナミエリアで夜9時以降に楽しめるナイトタイム情報などを提供。さらに、チケットの発券システムも備えている。入り口付近のカウンターには、日本語、中国語、英語に対応したスタッフが常駐しているため、外国人も気軽に訪れることができる。

一方、南海電気鉄道は10月に大型複合ビル「なんばスカイオ」を開業する。南海なんば駅に隣接した31階建てのビルで、5階はインバウド向けフロアとして構成する予定だ。日本の伝統や文化の発信をテーマに、大阪の老舗茶屋や関西の伝統工芸品店など12店舗が入り、外貨両替コーナーも設置する。また、7階のコンベンションホールでは歌舞伎や文楽といった伝統芸能のイベントの開催を予定するなど、訪日客にとっても充実した施設となりそうだ。

(やまとごころ編集部)