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JR北海道、東急など4社連携で観光列車を夏に運行。インバウンド客増加も視野に

2019.02.14

JR北海道は12日、夏の観光シーズンに合わせ新たに観光列車を運行することを発表した。同社が昨年6月に発表した経営再生の見通し(案)の中でも、インバウンド観光客をターゲットとした収益拡大や外部事業者と連携した観光列車運航などを打ち出していた。2018年9月に発生した北海道胆振東部地震からの復興を目指すJR北海道に対し、JR東日本、東急電鉄、JR貨物の鉄道事業者4社が協力するプロジェクトとなっている。

具体的には、JR東日本と東急電鉄がそれぞれ保有する観光列車をJR北海道が借り受け、夏場の観光シーズンに期間限定で運行する。1台目はJR東日本が持つ「びゅうコースター風っこ」を借り受け、日本最北の鉄道路線である宗谷線において「風っこ そうや」号として運行させる。旭川から稚内を結ぶ宗谷線では現在、観光列車の運行がないため、今回の取り組みで観光客を集客するとともに、沿線地域の活性化を目指す。期間は2019年7月~9月の土・日・祝日限定で運行の予定。

2台目は東急電鉄が持つ「THE ROYAL EXPRESS」を借り受け、札幌から道東エリアをつなぐ路線で運行させる予定。「THE ROYAL EXPRESS」はJR九州のななつ星のデザインも手掛けた水戸岡鋭治氏よる豪華リゾート列車で、8両編成の車内には食堂車やライブラリーなどを備える。運行は2020年5月~8月の間の約1カ月間を予定しているが、区間や編成などは今後検討していくという。

(やまとごころ編集部)

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