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香港からの観光客などターゲットに京都でインバウンド向けフォトウェディング事業をスタート

2019.05.22

京都では、人口減少やコミュニティの弱体化といった地域の課題とともに、挙式披露宴取り扱い件数が4年で約17%減少するというブライダルの課題を抱えている。地域を活性化する打開策として、京都の総合ブライダル企業のタカミブライダルが、インバウンド向けのフォトウェディング事業を始動した。

タカミブライダルは、京都のウェディングツーリズム活性化を掲げ、まずは「フォトウェディングをしたいエリア」で日本が1位となっている香港を対象に、一般社団法人日本フォトウエディング協会が運営するウェブサイト「JAPAN WEDDINGS」でサービスの情報発信を開始。ロケーションは庭園・仏閣が人気であることから、世界遺産の下鴨神社や京都御所、今年3月にリニューアルしたばかりの京都ノーザンチャーチ北山協会などが撮影場所だ。フォトスタイルと嗜好に合わせて、和装と洋装が用意されている。

また、観光庁が行った訪日外国人消費動向調査によると、次の訪日でしたいこととして「日本食を食べる」を挙げた人が67.1%に上ったことから、タカミブライダルが運営するレストラン「祇園びとら、」などで撮影後に和食を楽しむオプションを盛り込んだ。香港観光客の都道府県別訪問率を見ると、京都は20.2%に留まっているという調査から、このブライダル事業展開で新たな客層を開拓し訪問率を上げていきたいとしている。今後、タカミブライダルではターゲットの国を拡大、事業の全国展開をし結婚式の価値向上と地域貢献をしていく考えだ。

(やまとごころ編集部)

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