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訪日中国人へのアンケート調査実施、彼らが日本に期待することと満足した体験とは?

2019.06.06

マーケティングリサーチ会社のアスマークは、直近1年以内に訪日経験または予定がある中国人の20〜60代男女に対し「訪日観光に関するアンケート調査」を実施した。全体の63%が訪日経験があり、男女20代と男性60代が今後訪日する予定の割合が高いことがわかった。また年代別では、男女とも30代の訪日経験割合が8割と他の年代を大きく引き離している。

訪日経験者に「日本で何をして過ごしたか」を複数選択方式で質問すると、「自然・景勝地観光」が最多で88.5%に。次いで「ショッピング」「日本食を食べる・日本の酒を飲む」が80%を超え、「温泉入浴」「日本の文化体験」「テーマパーク」が60〜70%となった。「治療・検診」「スポーツ(観戦を含む)」は21.6%、17%と全体では低いが、女性50〜60代での割合が高かった。

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訪日への期待は半数以上の60%が「自然・景勝地観光」とし、次いで「温泉入浴」「日本食・日本の酒」「ショッピング」となった。「ショッピング」は20〜30代男女の期待度が高く、「治療・検診」は50〜60代の期待度が高いことから、年代によって観光以外は期待内容に違いがあることがわかる。滞在時の金額の使用優先順位、実際の支払額はともに「ショッピング」が最も高い。また、ほぼ全ての年代層で、購入商品を事前に決定したうえで訪日しており、特に30代男女では8割半に上った。

ショッピング関連の情報を「どこから入手するか」という問いには、「インターネット検索」が87.6%でダントツの1位に。2位以降は順に「友人・知人の口コミ」が60.8%、「We Chat」56.5%、「Weibo」45.6%となっている。しかし「最も参考にするもの」になると「インターネット検索」が42.6%と半数近くとなり、次点が「友人・知人の口コミ」19.5%であることをみると、最終的に参考にする情報源はインターネットであることが分かった。

(やまとごころ編集部)

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