G20大阪サミットの首脳宣言で観光分野に言及。世界経済の成長や持続可能な開発に貢献
2019.07.08
2019年6月28、29日に開催されたG20大阪サミットで採択された「G20大阪首脳宣言」に、観光による世界経済の成長の牽引と、持続可能で包摂的な開発に対する貢献についての記述が盛り込まれた。「不平等に対処することによる成長の好循環の創出」に関する事項として、労働及び雇用、女性のエンパワーメント、農業と並び記載されている。
宣言では、世界のGDPにおいて相当な割合を占めている観光産業が世界経済の成長の重要な牽引役となることが明記された。また各国の取り組みとして、観光分野での持続可能で包摂的な開発などに対する貢献を最大限に引き出すことが重要だと述べられている。
「不平等に対処することによる成長の好循環の創出」においては、特に女性や若者、創造産業における観光業内の質の高い雇用と起業機会の創出が必要だとしている。また、自然資源の保護を目的とし、持続可能な観光計画と管理について観光部門として総括的に取り組むことが必要とされた。
観光庁では今年10月に北海道倶知安町で開催される「G20観光大臣会合」で、今回の首脳宣言の内容を踏まえ、「SDGs(持続可能な開発目標)に対する観光の貢献」「観光客と地域社会に貢献する観光マネジメント」及び「持続可能な観光を推進する技術革新」をテーマに、観光分野での議論を深め、発展させていく考えだ。
(やまとごころ編集部)
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