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コロナ禍で注目を集める安心 安全な環境、空港・航空会社の清潔度ランキングで日本は高評価 羽田は世界一清潔な空港

2020.07.31

新型コロナウイルスの感染拡大で、世界の航空会社は減便、運休を余儀なくされてきた。収束に向かいつつある地域は、国内線や一部国際線の運航再開を始めているが、その場合も乗客、クルーの安心安全を確保しながら、機内の清潔さと衛生を維持することが最優先となる。客室乗務員がフェイスシールド、フェイスマスク、手袋、防護具をつけてのサービスを行なっている航空会社も多い。

さて、世界の航空機と空港のランキングで有名なSkytraxは、空港や航空機内の清潔度ランキングも発表している。ウィズコロナの時代には旅行客へアピールする要素でもあり、ここで確認しておきたいと思う。ちなみにSkytraxのランキングは利用者の投票によるもので、たとえば2019-2020年には100カ国以上の2445万人の旅行客が調査に参加し、550カ所以上の空港が対象となっている。

空港清潔度ランク、トップ10に日本の4空港がランクイン

まずは2020年の空港清潔度ランキングを見ていこう。1位は東京の羽田空港が2年連続で受賞、2位は前年4位の韓国の仁川空港、3位は前年と同じシンガポールのチャンギ空港、その後成田(5位)、中部国際(6位)、関西(9位)と日本の空港がトップ10に4カ所も入っている。ちなみにこれら日本の4空港は総合ランキング(世界のベスト空港)でも2位、7位、8位、10位に入っているのは特筆すべきことだろう。

 

航空機内清潔度ランキング、JAL、ANAが2、3位

続いて航空機の清潔度を見ていこう。こちらは2019年のランキングとなるが、チェック要素としては、座席エリア、テーブル、カーペット、キャビンパネル、トイレの清潔度などで、これらに関する乗客の評価に基づいたランキングとなっている。

1位は台湾のエバー空港で、2、3位に日本航空と全日空が入った。ほかに、20位までのなかにアジア系が12社が入っているのが特徴的だ。これらの航空会社の多くは世界の航空会社ランキングでも高ランクに入る会社が多い。

ウィズコロナの旅行では、空港へのアクセルやターミナルそのもの、入国管理システムやセキュリティなど搭乗前にも気をつけるべき点は多々あるが、航空機内の清潔度は乗客が航空会社を選ぶ際の優先ポイントとなるだろう。

なお、日本航空、全日空共にホームページに、空港のチェックインから航空機内までの各種予防についての案内が明示されている。以下は「ANAの取り組み」として掲載された機内の対応。

 

ちなみにIATA(国際航空運送協会)は、他の公共交通機関と比べて、航空機内は飛沫感染のリスクは低いと強調している。その理由として、乗客は基本的に全員前方を向き、対面する機会が少ないこと。座席が前方への感染バリアになっていること。天井から床への空気の流れによって、キャビンの前後に感染する可能性は低く、さらに他の屋内環境とは異なり空気の流れが早く、飛沫が停滞しないこと。そして、高効率粒子空気フィルター(HEPA)によって機内の空気の流れがクリーンに保たれていることを挙げている。

IATAが行った新型コロナウイルス感染症の意識調査についてはこちらのページを参照されたい。