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沖縄県の2019年度観光収入7047億円、前年比4%減で8年ぶりのマイナス。客数は昨対比減も1人当たり消費は増加

2020.08.24

沖縄県における2019年度(2019年4月~2020年3月)の観光収入が8月4日に発表された。アンケート調査により推計した一人当たりの消費額に入域観光客数を掛けて算出した観光消費額に基づいている。新型コロナウイルス感染症の拡大で入域観光客が減り、観光収入は7047億4500万円で前年の収入から293億1100万円のマイナスとなり、前年比で4%減少した。観光収入のマイナスを記録したのは、東日本大震災の影響があった8年前以来となる。

観光客一人当たりの消費額は、前年比で1.4%の増加があった。一人当たり消費額の内訳を前年比で見てみると、国内客が0.3%増加、空路で入った外国人客が13.8%増加したが、海路で入った外国人客の消費額が29.8%減少した。入域観光客数は前年比で5.3%減の946万9200人となり、前年の1000万4300人から53万5100人減少。入域観光客数の内訳は国内客が697万8800人、空路の外客が142万7200人、 海路の外客が106万3200人だった。

県内での消費額は一人当たりの総額が7万4425円、去年の7万3374円から1.4%増加した。費目別にみると、宿泊費が2万3398円で前年比0.7%増、飲食費が1万6387円で1.6%増、土産・買物費が1万7702円で10.3%増となった。減少したのは県内交通費と娯楽・入場費で、それぞれ5.8%、7.4%減少した。

平均滞在日数は海路の外国人客が昨年と同じく1泊だったが、空路の外国人客は4.77泊から5.35泊に増加した。これに国内客の平均滞在日数3.77泊を合わせると全体で3.70泊となり、昨年の3.59泊を上回った。

(やまとごころ編集部)