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持続可能かつ責任ある観光を目指し、京都観光にかかわるすべての人を対象とした行動基準策定

2020.11.18

京都市および京都市観光協会(DMO KYOTO)は、9日、「京都観光行動基準(京都観光モラル)~京都が京都であり続けるために、観光事業者・従事者等、観光客、市民の皆様とともに大切にしていきたいこと~」を策定し、発表した。

本行動基準は、お互いに尊重しあい、思いを一つにし、かけがえのない京都を未来へと引き継いでいくため、京都観光に関わる全ての人が大切にして欲しい事として策定するもので、2019年12月に京都で開催された「国連観光・文化京都会議2019」においても、観光に関わる者の倫理意識を更に高めていくための行動規範の必要性が「観光・文化京都宣言」にも掲げられている。

また、これは策定目的や京都観光の意義等を記した「理念」編と、京都観光に対する「行動基準」編で構成されている。行動基準では、具体的に観光事業者・従事者、観光客、市民の3方向に分け、それぞれに行動基準についての内容が記されている。市民の行動基準については、京都市市民憲章を実践していく内容だ。

まず、観光事業者、従事者に対しては、地域活動への協力、観光客への質の高いサービス・商品の提供、災害等に備えた事業活動など。観光客に対しては、京都をより深く味わい、楽しむための、地域のルールや習慣を敬った行動、環境にやさしい観光、京都の人々とのふれあい・交流など。また市民へは、京都に暮らす誇りを持ち、かけがえのない京都の魅力を将来に引き継いでいくための、京都の歴史・文化の理解や自然・街並み保全への協力、観光客へのあたたかいおもてなしなど。それぞれを大切に行動してほしいとしている。

今後の取組としては、より持続可能な京都観光に向け、本行動基準を踏まえて、それぞれの主体において具体的な取組が進むよう、行動基準の周知や実践に向けた支援を行っていく。