【海外メディアななめ読み】第3回: “日本らしい”ホテル
2017.04.25
優雅な旅を提案するアメリカの旅行誌「コンデナスト・トラベラー」が”Best New Hotels in the World: Hot List 2017”を発表しました。このリストに日本のホテルが3件も登場していました!フォーシーズンズホテル京都と星のや東京そして三重県志摩市のアマネムです。
『平家物語』にも登場する名庭“積翠園”が目玉のフォーシーズンズホテル京都は、「Introducing the 2017 Hot List」の中でも、「なんと800年!もの長い歴史を持つ“ ikeniwa“を眺めることのできる忘れ難いホテル」として、特別にその名が上がっています。「歴史」と「庭園」という、外国人が日本に持つイメージをそのままに体感できるところが、旅行者の心を掴むようです。
このリストを見ていると、外国人がその国に対して思い描く印象を裏切らないホテルが多いと感じます。例えばモロッコのホテルBanyan Tree Tamouda Bayのエキゾチックな石造りのプールを見て、モロッコをよく知らない私も「モロッコらしい」と、呟いてしまいましたし、イギリスのThe PIG at Combeは、ハリーポッターにそのまま出て来そうな佇まいです。
豪華なホテルリストを見てうっとりしていると、「ムンバイにインド初のカプセルホテルが登場」というニュースが目に飛び込んで来ました。カプセルホテルも「日本ならでは」のホテルとして外国人に人気ですが、そのコンセプトは海外でも受け入れられつつあるようです。
2015年にハウステンボスに「変なホテル」がオープンした際、海外メディアに随分と取り上げられていました。ワシントンポストは「未来型日本のロボットホテル」として、サイボーグスタッフの技術はSFの世界に近いと驚きの記事を掲載しています。話題になったのも「ロボット」と「日本」のイメージが合致したからだったのでしょう。
外国に行くとき“その国らしさ”が溢れるところに泊まりたいと思うのが旅人心理ですよね。色々なタイプの“日本らしさ”が溢れるホテルたちの活躍が楽しみです。