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世界12地域で旅への意識調査、休暇中に解放されて嬉しいこと 日本は「家事」フランスは「同じ道を歩く」

2021.07.13

オンライン旅行会社のエクスペディアが旅に関する国際的な比較調査を行った。日本、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、香港特別行政区、イタリア、メキシコ、ニュージーランド、シンガポール、アメリカ、イギリスの世界12地域での1万5000名を対象としたインターネットリサーチで、国や地域によって異なる旅への意識が浮かび上がった。

まず、「休暇を取ることで、解放されたら最も嬉しいことは何か」という問いに対し、日本では46%が「家で料理をすること」と回答。今回の12の調査地域でも日本が最も高い割合となった。他の上位に入った答えも家事にまつわるものが多く、45%が「食事の片付け」、33%が「洗濯」と答え、日常の家事仕事から解放されたいという思いが伝わる。

休暇を取ることで「毎日同じ道を歩くこと」から解放されたいと熱望しているのはフランス人で70%となり、アメリカの39%、香港の35%を突き放しダントツで高い割合となった。日本はわずか9%だった。下から2番目のイタリア人でも19%で、日本人は他国や地域と比べ、同じ道を歩くことにあまり不満は感じないようだ。「毎日同じ人と会うこと」から解放されたいと思っているのはイタリア人がトップで、38%。日本はこちらも9%と、最も低い数字となった。

「コロナ禍で最も恋しいことは」の問いに対し、「友人や家族とのハグ」と答えたのはメキシコ人が最も割合が高く74%で、日本人はわずか15%とこちらも比較地域で一番低かった。ハグの習慣があまりないアジア圏とはいえ、下から2番目のシンガポールが33%、3番目の香港が34%という数字を見ると、日本はかなり低いことがわかった。

「次の旅行を予約する中で最も楽しみにしていることは何か」という問いに、「次の旅のヒントを見つけること」と回答したのは日本人は33%に上り、同比率だったメキシコと並んで、一番高い割合になっている。コロナ禍で満足に自由旅行ができない状況が続くなか、次の旅行は想像力を働かせてより良い旅をしたい、という意欲が伝わってくる結果となった。