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インバウンド注目ニュースTOP5(5/27~6/2)

2017.06.05

1位

2016年の訪日外国人旅行者数2404万人、世界15位に相当

 5月30日、政府は2017年版観光白書を閣議決定した。観光白書は、平成28年の観光の動向や政府が観光立国の実現に関して行った施策、今後行おうとしている施策についてまとめたもの。それによると、2016年の訪日外国人旅行者数は、2015年の1974万人から21.8%増の2404万人過去最高を記録した。

なお、各国の観光立国度を測る目安に「外国人旅行者受け入れ数ランキング」があるが、2015年は1位がフランスで8445万人、2位はアメリカで7751万人、3位はスペインの6822万人で、日本は1974万人で世界16位、アジアで5位だった。ここに、2016年の訪日外国人旅行者2404万人を当てはめると、日本は15位に相当する。 

詳細:

【観光庁】報道発表

 

2位

デジタルマーケティング強化で、訪日外国人1億人を目指す

新経済連盟は、5月25日、「観光立国実現に向けた追加提案」を国土交通大臣・観光庁長官、経済産業大臣、経済財政政策担当大臣宛てに提出した。提案書は、新経済連盟が独自に掲げる目標『2030年までに訪日外国人1億人、訪日消費額30兆円』の実現のために、観光立国をもう一段前に進めるための具体的施策をまとめたもの。その中で、日本を訪れてもらうための“デジタルマーケティング戦略”、訪日した外国人の“一人当たりの消費単価の拡大”、リピーター施策として“スポーツを活用した地方創生”の3点にふれている。

最近では訪日外国人の多くが、インターネットで情報収集していることから、各省庁のデジタルマーケティング戦略の司令塔の設置やSNSを活用したマーケティングの強化のほか、政府や自治体が保有するデータやJNTOサイトの更なる活用などを提案。

また、消費単価の拡大のために、シェアリングエコノミー活用やラグジュアリーツーリズム、都市型観光、ナイトタイムエコノミーなどを推進することも提案している。

詳細:

【新経済連盟】トピックス 

 

3位

永平寺 宿泊施設で「禅」を体験、人気の体験コンテンツで外国人の集客強化 

福井県永平町にある曹洞宗大本山の永平寺は、2019年、門前に宿泊施設をオープンする。「旅館と宿坊の中間に位置する施設」をコンセプトに、座禅体験などを通して、禅の心に触れることができる施設だ。近年、女性やシニア層はもちろんのこと、外国人にも「禅」の人気が高まっており、精進料理なども体験できる。 

関連記事:

ジョブズ憧れの永平寺 インバウンド対応「宿坊」開業

 

4位

外国人採用の強化で、インバウンド売上増を狙う 

インバウンドに積極的な企業を中心に、アジア出身の外国人を採用する動きが活発だ。インバウンドや外国人への販売を拡大したい観光業不動産業小売業などが特に力を入れている。

中国や台湾出身のスタッフを定期的に採用する宿泊施設では、裕福な家庭の出身者が、独自の人脈で大型の日本ツアーを受注するケースもあるそうだ。また、外国人は物件に求める条件が日本人とは異なるため、文化的な背景を知っている人の方が成果を出しやすいと、不動産企業でも自国の顧客の営業のために外国人を年に1~2人採用している。

さらに、将来、海外展開を見据えている小売業では、広い視野を持った人材を確保したいと、担当者が韓国で開催された企業説明会に参加し、日本での就職を希望する人材に対して呼びかけた。

引用:

Sankei Biz

琉球新報

 

5位

「東京都観光案内窓口」の募集を開始

東京都観光案内窓口は、旅行者が、東京での滞在を安心かつ快適に過ごせるようにと、2016年度より設置を開始。現在都内100か所に設置されているが、更なる窓口業務を強化するため、本年度も東京観光案内窓口の募集を開始した。窓口の運営を担う事業者には、補助金窓口業務に必要な各種ツールが支給される。

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